AliExpressと腕時計 |
安物機械式腕時計が大好物な私ですが、その主な産出国と言えば、やはり世界の工場・中国。
そんなワケで、面白い腕時計が売っていないか、あるとしたらその価格は如何ほどか、いろいろと気になったので、実際にアプリを入れて品物をチェックしておりました。
とにかく品数が多くて、日本国内のサイトでは見たことないような腕時計がゾロゾロと出てきて、見ているだけでもナカナカ楽しめます。
そして見ていれば欲しくなるのは、ある意味必然な流れ。そんなワケでついに買ってしまったんですよ!


↑購入したのはコチラです。価格は約7000円弱。安っ! 青い「T」の字を模した秒針、そして文字盤にある文字…検索してみるとティソのクロノグラフ「PRC200」シリーズがモチーフの様。本家には無い回転ベゼルが付いていたり、丸パクリというワケではないんですけどね。…というか文字盤に名前そのまんま入れるとはねェ…少しは変えるとかさぁ。
ちなみに「BINKADA」というのがブランド名みたいですが、秒針の「T」は何処にも入っておりません。なんだかなぁ(笑)。
そして、やはり青針に弱い私。。。

↑こちらはAliExpressに掲載されていた画像。かなり高級感ありそうにみえますが、文字盤はこんなにキレイな黒と白ではなく、実際はもう少しチープです。



青針はもちろん塗りですが、こちらの青はイメージどおり。私の好きな「ドラえもん的なブルー」です。
そしてインダイヤルのある文字盤で、一見するとクロノグラフの様にも見えますが、コチラの腕時計、さにあらず。
6時位置のインダイヤルは24時間計で、9時位置のインダイヤルは7日で一周する曜日カレンダー(表記は数字)。12時位置のインダイヤルは4時位置のプッシュボタン押すと1つずつ進むのですが、使い方がよくわかりません。12で一周なので、日付が31→1に変わる時に1つ進む月カレンダーかと思ったらそうではないみたい。一体何の機能のあるインダイヤルなのか謎のままです(苦笑)。
サイズ幅は42mm(リューズ含まず)。ムーブメントは自動巻き&手巻き機能付きで、秒針規制(ハック)機能は無し。
外ガワについては、本体に触れてみると意外にもケースのエッジが立っているんですよ。面によってヘアラインと鏡面、さらには脇の窪みのラインにはサテンと、表面仕上げは結構手間かかってそうなんですよね。ちょっと驚きでした。

ケース脇にある謎の部分。エスケープバルブ的な意匠があるのですが、リューズはネジ込みではないので防水性は期待できないんですけどね。コレも謎です(笑)。
そして裏面、シースルーバック仕様で金色のローターが覗いております。

↑こちらもAliExpressでの掲載画像より。かなりラグジュアリーな感じですが…

実際は、この様にフラッシュフィットは無垢ではなく巻きですし、7連ブレスではなく5連。裏蓋の形状も刻印も違うし、掲載画像はコントラストが強めで黒部分が濃く、金属部分はテカテカ&ツヤツヤ。かなり盛っているんですが、中国ではこうゆう誇大広告は普通なのかな。色ツヤはともかく、形状や刻印が見本と違うのは正直驚きました。
まあそれでも、ブレス部分は厚めの無垢で、表面はヘアラインと鏡面加工が組み合わせており、「購入価格から考えれば」かなり高級感はあるんですけどね。
ただ、今回届いた個体は観音開きのバックル部分の作りが雑! ヒドイ! 装着して少し手を振っているとパカッとバックルの片側が開いてしまって腕時計が落っこちてしまう事態に。ちゃんと検品とか…こんな価格だとしてるワケないんだろうなぁ…

返品して検品済みのモノを再送してもらうとかは、私の拙い英語力では無謀だったので、セルフ修理することにしました。
赤マルのツメとなっている箇所がポイント。結合部分にパチッとシッカリ引っ掛けるために、少し削ってツメのエッジを立たせる&ツメが少し寝ていたので曲げて起こし、結合部にシッカリと引っ掛かる様にする。
この加工を施したら、症状は劇的に改善され、
ブンブンと腕を振っても外れない! コレでやっと安心して装着できます。
「AliExpress」アプリの使用感ですが、基本は中国語ではなく英語ベースのようです。言語選択で日本語を選べば、怪しい翻訳だらけではありますが一応、日本語で表示されます。ショップとのメッセージのやり取りも英語。
楽天やヤフーに慣れた身にはいろいろとカルチャーショックがあり過ぎて、書きたいことがたくさんあるのですが、ひとまず気になったトコを箇条書き。
・とにかく品数が多い。
・支払いはクレカかデビッドカードで、PayPalは不可。
・ログインボーナスでコインをくれたり、ミニゲームでクーポンを発行したりと、ユーザーを取り込もうと様々なサービスを展開している。
・英語ベースなので購入者のレビューを見ると、世界中の人々が買っている。
・支払いは、購入者が商品受取後に確認ボタンを押して確定という後払い仕様。(事前に払ってアリババが一時的に預かるカタチなので、何も払わずに買えるワケではない)
・送料無料の商品が結構多い。
・注文から受け取りまで約2週間。
+1500~2000円払うと速達便も受け付けているので、「早く受け取りたい!」という人はコチラを選べばよいのでしょう。
私は「時間掛かってもイイので安く!」派なので、速達便は利用しませんでした。それにしても時間がかかるとはいえ、日本国内受け取りで送料無料はスゴイなと感心しました。
総じて、価格やサービスに圧倒された、というのがAliExpressを一度使用してみての感想です。商品受け渡しや支払いのトラブルなどは日常茶飯事で有りそうですが、その辺りを苦に感じなければ、かなりハッピーなアプリとなるのではないでしょうか。
検索を続けていたら、今までに見たことの無い様な腕時計が幾つかあって興味が湧いてきまして、購入を検討中です。いやー、沼にハマりそうなアプリですよコレは(笑)。